xxxHolic8巻の感想
毎回続きが出るのを楽しみにしている本なので、今回もわくわくしていたのですが。
7巻の最後で、四月一日の失った右目を取り戻すために……っていろいろ百目鬼が調べている間に本の虫が出てきて……という展開になって、なんかすっごいひまわりちゃんが怖いっていうか、……すごいあやしいな……としみじみ思っていたりします……。
本人はとっても可愛い女の子なのに、なんかすごく不吉っていうか……見てるとざわざわ居心地が悪くなっちゃって。侑子さんが、「幸福の女神というわけじゃない」って言ったのも、なんか頷けちゃうんだけど、どこがどうして、とはっきり言えないのが、余計に気味悪いんですよね。
どちらにしろ……四月一日が自分を軽々しく傷つけることは、自分を大切に思ってくれている人たちをも傷つけるってことに気づいてくれてうれしかった。……それって結構翻って自分に返って来ちゃうんですけどね(苦笑)。
誰かを好きになって、その人のために何もかも捨てられる、というのは、決していいことじゃないんだとどこかで読んだけど、きっとそれと同じことなんだろうなと思います。その人が大切なら、その人に好きになってほしいのなら、まず自分を大切にしないとって。自分が大切にできない自分なんて、好きになってもらえるわけないって……。
きっと侑子さんも同じこと言いたかったんじゃないかなーと、8巻読んで思いました。
なかなか難しいとは思うんですけど、……四月一日が百目鬼の右目半分を受け取ったのは、きっと、少しは百目鬼が心配してくれていることとか、大切に思ってくれていることとかを、迷惑とかじゃなく、ちゃんと受け止めてるんだろうなって、感じました。
親しくしている友人が、自分のために右目を永遠に失ってしまうなんてつらいもの。7巻の時も、どうしてこんなに心配している百目鬼を邪険にするのか、腹が立ったけど、素直に右目の半分を受け取ってくれた四月一日を見て、ちょっとほっとしました。
もう戻ってこないらしい四月一日の右目はとても残念だし、あの女郎蜘蛛め、と思わなくもないけど。
それにしても、猫娘とか、女郎蜘蛛とか、……なんていうか、すっごく現代的なファッションで、思わず笑っちゃうんですけど(いつものことですが)、よく考えると、昔は日本人はみんな着物着てたから、彼女たちも着物を着ていたんだろうし……なので、洋装になってきた最近の状況に合わせると、ブーツ履いてる猫娘も、網タイツ?な女郎蜘蛛もオッケーなのかもしんない……(^^)。
それから、あんなに可愛らしい座敷童が家にいたら、「ずっと家にいて!」って感じになるかもしれない。座敷童って、昔読んだ本では、ちっちゃい、あんまり可愛くないがきんちょだったような気がするんですけどね……。あんなに優しくて純粋で可愛い座敷童だったら、鴉天狗が守っちゃうのもよく分かります。
ではではまた~。
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